ジェノサイドを忘れない、忘れたり、忘れる、忘れるとき、忘れれば、忘れろ？

■日比谷スカラ座にて、「アララトの聖母」をみる。またやってしまった。前半、途切れ途切れに船を漕ぐ。

1915年、百万人以上のアルメニア人が、彼らの聖なる山アララトの麓で、トルコ人により虐殺された。でも、トルコ政府は、今に至るまで一貫してその事実を認めていないらしい。
どっちも僕は全然知らなかった。
もちろん、映画一本観ただけで物言うことはできないけれど。

アララトのできごとからたかだか20数年後、ヒトラーが、ユダヤ人虐殺を将校たちに命じるとき、こう言ったのだとか。

「アルメニア人の虐殺を誰が覚えている？　誰も覚えていない」

それにしても、ナチスのやったことはもちろんひどいけど、アララトも含めて、第二、第三、、、のアウシュビッツの存在というのは
全然知られてなくて、記憶とか知識とか歴史とか大義名分とか国際社会の正義みたいなこととかって、すごくイビツで不均等な成り立ちなのだなぁ、と今更ながら思う。

役者陣が皆文句なしにハイレベルだったのも映画としてよかった。今度は睡眠をきちんととって、もう一回みにいこう。

■銀座・山野楽器にてCDを購入。
?加藤登紀子『My best Album』（ユニバーサル版）…「時には昔の話を」を聴くと、「いやー、音楽って、本当にいいものですね」と言いたくなる。
?Travisの新譜『12 memories』…はやく聴きたいです。
?Neil Young&Crazy Horse『greendale』…ドライブしながら聴きたいアルバム。あとは、イカした車を買って、助手席に乗せる女の子をみつけるだけだ。
?Belle&Sebastian『DEAR CATASTROPHE WAITRESS（邦題は「ヤァ、カタストロフィ・ウェイトレス」）』…知らない人たち。ジャケット、タイトル、「いや、これは（中略）単なるポップ・ミュージックの金字塔です」という帯の文句にやられまして。

■地下の山下書房にて恥ずかしい雑誌を中心に色々購入。

■夜、K女史となぜか合流。
新宿・歌舞伎町にてとんかつ茶漬け。やっぱり滅法旨い。

■我が家の洗面所に久々に灯りがともり（電球が切れてたので）、自分の顔を鏡に映す。無精ひげと目の下に隈がすごい。我ながらヒドイ顔だ。

■銀座歩きはなんだか楽しい。銀座らしい華やかさと、有楽町の駅から新橋方向にずっとつならるガード下の雰囲気が隣り合わせなのがまたいい。新宿・渋谷ばかり行ってないで、たまには銀座にも羽を伸ばしてみたい気分になってきた。

■食
夕方：銀座・地下街のスタンドカレー屋「カレーのからなべ」にて、玉子入りカレー420円。
これぞ街のあるべき正しいカレー屋。背中合わせの回転寿司屋も気になる。