華氏911、観ました。
2004年8月29日色んな意見があるけど、とても面白かった。
とにかく観たことない映像が目白押しだし、なかなか見れないインタビューもたくさんある。迷っている人は、9.11の報告を受ける瞬間のブッシュの映像と、2003年3月、爆撃が始まる直前のバグダッド市内の映像のためだけでも観に行くべし。何より、不勉強な僕としては純粋に勉強になりました。ハイ。
一番印象に残ったのは、息子をイラクで失い(←戦闘ヘリコプターに乗っていて墜落した)、戦争の理不尽さに気づいたアメリカ人の太ったおばちゃんがホワイトハウスの前で出くわすひとコマ(観てない人、スミマセン。ちょっとだけだから堪忍)。ホワイトハウスの前には、小さなテントみたいのを張って、「あなたたちが罪無き人々を殺した」とかホワイトハウスに呪詛の言葉をかけ続けるホームレス風の女。太ったおばちゃんも彼女に同調して「そう、私の息子も殺されたのよ」と思わず涙ぐんだところに、通りかかった女が「こんなの、カメラ向けの芝居よ」と言い放つ。太ったおばちゃん激昂して「芝居なんかじゃない!私の息子は死んだんだ」…‥。
このシーンを観ていて、僕は、この映画を歯切れの悪い言葉で批判する人たちの顔を思い浮かべました。
プロパガンダだとか演出がどうのとか色々言われてますが、その前に自分を囲んでいる現実がどうなっているかってことは全然見ようとしない。この通りかかった女とそっくりだと思う。ラーメン屋入っといて、オイ、この店福神漬けも無えのか!って言われてもねえ。
それと多分、「君らはこんな奴らに騙されているんだ!」っていう映画のメッセージを前にして、自分がまさにその騙されている一人だってことを認めたくない――自分のメディアリテラシーを疑われたくない――っていう潜在的な気持ちが、この映画に対する中途半端にシニカルな見方につながってるんだろうな、という気がした。満遍なく散りばめられた痛烈な皮肉が「分かりやすい」のも、バカだと思われたくない「インテリ」な人々にとっては気に入らないのだろうな。
新宿武蔵野館前の定食屋「おはち」にてかつ煮定食を食して帰宅。
とにかく観たことない映像が目白押しだし、なかなか見れないインタビューもたくさんある。迷っている人は、9.11の報告を受ける瞬間のブッシュの映像と、2003年3月、爆撃が始まる直前のバグダッド市内の映像のためだけでも観に行くべし。何より、不勉強な僕としては純粋に勉強になりました。ハイ。
一番印象に残ったのは、息子をイラクで失い(←戦闘ヘリコプターに乗っていて墜落した)、戦争の理不尽さに気づいたアメリカ人の太ったおばちゃんがホワイトハウスの前で出くわすひとコマ(観てない人、スミマセン。ちょっとだけだから堪忍)。ホワイトハウスの前には、小さなテントみたいのを張って、「あなたたちが罪無き人々を殺した」とかホワイトハウスに呪詛の言葉をかけ続けるホームレス風の女。太ったおばちゃんも彼女に同調して「そう、私の息子も殺されたのよ」と思わず涙ぐんだところに、通りかかった女が「こんなの、カメラ向けの芝居よ」と言い放つ。太ったおばちゃん激昂して「芝居なんかじゃない!私の息子は死んだんだ」…‥。
このシーンを観ていて、僕は、この映画を歯切れの悪い言葉で批判する人たちの顔を思い浮かべました。
プロパガンダだとか演出がどうのとか色々言われてますが、その前に自分を囲んでいる現実がどうなっているかってことは全然見ようとしない。この通りかかった女とそっくりだと思う。ラーメン屋入っといて、オイ、この店福神漬けも無えのか!って言われてもねえ。
それと多分、「君らはこんな奴らに騙されているんだ!」っていう映画のメッセージを前にして、自分がまさにその騙されている一人だってことを認めたくない――自分のメディアリテラシーを疑われたくない――っていう潜在的な気持ちが、この映画に対する中途半端にシニカルな見方につながってるんだろうな、という気がした。満遍なく散りばめられた痛烈な皮肉が「分かりやすい」のも、バカだと思われたくない「インテリ」な人々にとっては気に入らないのだろうな。
新宿武蔵野館前の定食屋「おはち」にてかつ煮定食を食して帰宅。
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