●昼もだいぶ過ぎた頃、ミスチル『シフクノオト』を2周ほどさせてから「Any」をもう一回聴いて出発。

●渋谷Bunkamuraにてグッゲンハイム美術館展。
久々の美術館。かなり楽しい。
ブランクがずいぶん空いたせいか、いつもと違う見方をしている自分にきづく。絵の脇のプレートをみると、晩年の作品なんかも結構多く、「60過ぎたイイ大人が、一所懸命このキャンバスに絵の具を塗りたくったんだなあ」と思うとおかしくて、死ぬまで飽きずに色んな表現方法を試行錯誤して、それが(今からみれば)「美術の歴史」をつくっていって、、、彼らは何にそこまで駆り立てられたのだろう?と気になりだしてしまった。今までは絵をみるだけで満足だったのだけど、画家の人生っていうのに興味をもった。

とくに気になった絵
・ゴッホ 《雪景色》…パリの冬が寒々しくてイヤで南仏に逃げたら、そこも大雪だったらしい。で、ちょっと雪が溶けた隙をみて描いた絵。なんかイイ。雪がちゃんと汚れてます。
http://www.guggen.jp/

・ピカソ 《黄色い髪の女》…年下の若い恋人がうたた寝している絵らしい。大雑把に一筆書きっぽい曲線で描かれた絵の中で、耳がしっかり、可愛らしく描かれてて、なんだかそれにピカソの愛情みたいのを感じてしまう。
http://www.guggen.jp/

・クレー、セザンヌ、デュビュッフェ、キリコ、トゥオンブリーetc、、、やっぱりいいな、と思いつつ、今回発見だったのがサルバトール・ダリ。
今まであまりピンと来なかったのだけど、今回のは、いつもみたいに大袈裟な感じがなく、人間臭い感じがあって何だかよかった。
いつもながらシャガールは濃厚すぎて僕はだめだ。悪酔いしそう。

●本とCD主な購入リスト
内田樹『街場の現代思想』(NTT出版)
リチャード・ブローティガン『愛のゆくえ』(ハヤカワepi文庫)
タモリ『タモリのTOKYO坂道美学入門』(講談社)
ヴァン・ゴッホ『ゴッホの手紙』(岩波文庫)
河合香織『セックスボランティア』(新潮社)
※「香織」という名前で買ったわけではない。
宮本常一『空からの民俗学』(岩波現代文庫)
猿谷要『検証 アメリカ500年の物語』(平凡社ライブラリー)

星野真里と仲間由紀恵と小野真弓の写真集を購入しようとBOOK1stのB1に降りるが、書棚の前で悩んだ末断念。時には我慢も大事。それはともかく、どこか、ミムラの写真集出してくれないものか。

ミスチル『IT’S A WONDERFULO WORLD』
ボブ・ディラン『ストリート・リーガル』
ソニー・クラーク『ソニー・クラーク・トリオ』
GREAT3『LOST VIRGIN GREAT3 BEST』

●ちりめん亭にて
Bunkamura向かいにあるラーメンチェーンの「ちりめん亭」。
カウンターにてひとりで野菜ラーメンをすすっていたら、品の良さげな、歩き過ぎて腹を空かせた感じの母娘が入店。40代後半の母親とちょっとふけた高校生の娘(かと思うが、もしかしたら大学生か)。
入ってきた瞬間、2人の醸し出す緊張感から、ラーメン屋なんて滅多に入ったことないというのが伝わってくる。注文した後も、メニューを飽きずに眺め続けたり、小さなお碗を二つもらってラーメンをシェアしたり、「おつゆが熱いから気をつけて」なんて娘に注意しながらスープを丁寧に味わったり、ぎこちない手つきで丼ぶりを持ったり、、、スープの中に隠れた野菜の欠片を探しながら観察していると、ラーメン屋という場所が彼女たちにとってはちょっとした「非日常」なんだな、と微笑ましくも感慨深い気分に。なおも、お冷だけで粘りながら観察をつづけていると、2人はだんだんとその「場」に馴染んで、いつのまにか目の前のラーメンに集中するようになっていった。
3杯目のお冷を飲み干してから、何かを見届けた満足感を抱いて店を出る。

いきなり冬が来たみたいに寒い。
やや短めのスカートとブーツの間に覗く膝頭の季節。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

この日記について

日記内を検索