NHKの番組に安倍晋三と中川昭一が「圧力」をかけたとされる問題について考えている。

この問題、論点が実に多くて、どの角度からもそれなりの絵を描くことができる。スポットを当てるところを恣意的に選べば色々な人を喜ばせ、煽り、興奮させるストーリーをいくつも紡ぐことができる。たぶん、きっと、大きな問題は彼らの好物ではないので、手頃な大きさの問題を拡大してディティールたっぷりに描いてみせるのだろう。

ただどっちにしても、「しかるべき措置をとる」(中川経産相)には唖然とした。

問題の表面化は、昨年3月の東京地裁の判決からだ。
ちょっと考えられないくらい気味の悪い判決だったのに、僕の知る限り朝日以外どこも報道せず、話題になることもなかった(チェックの漏れはあるかもしれないが)。

今回は、(朝日のスクープを受けて)毎日ががんばっているけれど。読売も今のところ、それなりにやっている(誰の影響だか?急に論調が激変したりするけど)。

メディアの人たちは、たまには、「優先順位」ってものを見直してみてほしい。
メディアの「棲み分け」って理屈はわかるんだけどね、それがいい加減、自己弁護というより自己欺瞞に過ぎないってことをそろそろ気づいた方がいいんじゃないだろうか?「みんなで渡れば…的」な集団的・共犯的自己欺瞞。「棲み分け」というより、「肩寄せ合って」生きているとしか思えない。気づいたら、「王シフト」になっちゃってることに気づいてない。みんな偏っちゃって、空白領域があまりにも大きすぎる。素人のサッカーじゃないんだから、ボールばかり追いかけてたらカウンターくらうよ、と思う。

最大の問題は、たしかにいびつな形をしている民衆法廷でも、それを(修正される前の番組は知らないが)「偏った」形で取り上げたとされるNHKでも、また、政治家からの介入が恒常化していたとされるNHK(特にE老沢政権)でも、内部告発を黙殺しようとするNHK(同)でもなく、許認可事業の弱みにつけこんで番組に政治圧力をかけようとした(表面上は)2人の政治家(とその背後の人々)。NHKも相当ひどいんだけど、それを忘れてもらっちゃ困る、と思う。今は叩きやすいけどね。

なんかまとまりも何もないけど、我慢ならんのでとりいそぎ!

↓参考までに(無断引用御免)。
【パリ13日時事】従軍慰安婦問題などを取り上げたNHKの特集番組をめぐる問題で、フランスを訪問中の中川昭一経済産業相は13日、パリ市内で記者会見し、同番組への関与について、NHKの関係者と会ったのは番組放送後で、「事前検閲には当たらない」と強調した。
 その上で、一連の報道で著しく名誉が傷つけられたとして報道したメディア各社に記事訂正を求め、受け入れられない場合は「しかるべき措置を取る」と述べた。 

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