焼き肉あれこれ
2005年3月20日拙者ム●●ルの芝居を観に、三鷹へ。
中央線から富士山がよく見えた。
三鷹ってほとんど降りたことなかったけど、南口、古本屋とか小さい本屋とか充実してるのがなかなかイイ。
芝居は、5点満点で☆二つくらいの出来。
前から思っていたけれど、いよいよこの劇団の限界を感じさせる内容。みていて、このあと感想バトルをしたい、という気分になれなかった。
といいつつも、芝居の後、南口の焼き肉のG角にておさらい。
連れの友人Nの注文の仕方が滅茶苦茶でげんなり。まあ、頼み方なんて自由だけどさ、やっぱりいきなりタン塩からハラミ、カルビのタレ、さらにはクッパまでドバドバっと頼んじゃうってのはどうかと思う。まあ、彼は、かつて合コンで、いきなり最初の注文で「デザート」を頼んだ男だから仕方ないかもしれないが。
やっぱり、仮にも焼き肉というもの…、
「とりあえず生ビール2つ」を注文し、
ビールが来る間に、「とりあえずの肉」を考えておく。
で、ビールが来たら、「おつかれ! グビグビッ」とやりたい気持ちを抑えて「オーダーいいっすか?」
「タン塩と塩カルビ、それとロースを1人前ずつ。あと、ナムルとキムチ盛り合わせをください」
と、メインに向けて考える時間を稼ぎつつ、胃腸の消化エンジンにスイッチを入れて始めたい。なんか、いきなりテーブルの上に乗り切らないほどの焼き肉が来ると、その後の展開を考える意欲がそがれてしまうから、腹が減っているからといってあまり頼みすぎない。また、こってりのタレで食べると腹一杯になるのも早いだけでなく、タレのこってりを流そうとして序盤からビールが進みすぎてしまうのを避ける意味もある。
で、「前菜(?)」が終わって中盤戦。
幸い牛角には、牛以外にも色々なバリエーションがあるので、ピートロや鶏なんかで遊んでみる。韓国のりなんかがある店だったらそれもいい。既に食欲全開。「タン塩も旨かったけどまだ何か物足りないな」という気持ちをぐっとこらえて、「x=カルビのタレ×白いご飯×ビール」の答えを早くこの舌で解きたい、という気持ちをじらすだけじらす。
この辺が折り返し地点。ここから先、このレースの行方を決定づける、カルビのタレや上ロースのタレ、白いご飯、冷麺(ハーフサイズ)やクッパといった正念場を乗り切る気力・体力が残されているかを見極めることが肝要。ここで読み違えると、ラストスパートで冷麺を残してしまうなどといった大チョンボを犯してしまうことになる。
閑話休題。
とまあ、そんなことを考えながら、決して「肉を切らさない」タイミングで「中落ちカルビをタレで2人前と、熟成ハラミのタレを1つ、あと豚のカルビもタレで1つ。それと、ライスください」と一気にタレ攻勢に打って出る。もちろん、ライスを忘れずに。
序盤にタレものばかり食べたり、最初からライスを食べていると、この「タレ→白いご飯」というホットラインの奏でる恍惚感は絶対に味わえない。
しかし、幸せもそう長くはつづかない。
この、肉→ライス→肉→ビール→肉→ライス→キムチ→ビールといった流れを繰り返すうちに、遠からず「満腹感の予兆」が点滅しはじめる。
レースは、競技場までもつれこみそうな接戦。スパートをいつかけるか。早すぎても遅すぎてもいけない。
その、「ここしかない」というタイミングを見計らって、一見ヤンキー風味だが色が白く顔立ちもまあまあ綺麗なバイトのお姉さんに注文。
「すいません! 冷麺、のハーフください!」
冷麺にはもちろん適量の酢を投入し、辛子をきちんと溶かし、脂まみれになった胃袋にさっぱりしたスープを流し込む。爽快!息つくヒマもなかったレースの最後に訪れた至福の、安寧の時間。しばし目をつぶって、スタートダッシュ時にさっぱりレモンを絞って食べたタン塩や、要所要所で刺激を与えてくれた各種キムチたち、豪快な味を見せてくれたカルビなどの味がすべて冷麺のスープの中で一つになっていくのを感じる。
なんて妄想しているうちに、腹9.5分目。
最後にデザートを頼んで腹10分目にして帰るかどうかはその人次第。お会計もあら、(予想より高い)一人5500円くらいになってて、「結構食ったな」と、牛角に来るといつも同じことを思ったり。
…という、ダイナミズムを感じながら食べたいものである。
↑
まあ、焼き肉食いながら、こんなこといちいち言う奴がいたら最悪ですが、僕はほんとに、こういうことに関して、「あうん」の呼吸で自分と合う人がいいですね。まあ、そのときの気分や状況にも寄るし、完璧にという訳ではもちろんないのですが、この感覚に共感してくれるような人がいいです(いや、これは女の人に限らずの話)。「自由」と言ってしまえばそれまでだけど、何も「ルールだから守らなきゃいけない」って言うつもりはなくて、「こう食べた方が旨いよな」っていう経験から言ってるわけだから…。
でも本当に思うのですが、こういうのを全く気にしないNくんのような人間は楽でいいよな、と思う。僕は、連れがちょっとデリカシーレスな注文とかをしただけで、いちいちげんなりしてしまう自分がちょっといやです。女の子から見ても「男のくせに細かい」的評価を下されそうだし。でもまあそうはいっても、そうなんだからしょうがない…。
それにしても、焼き肉食べ過ぎて、苦しくて全然眠れない。
BGM:
Sylvain Lucとbireli Lagreneという人のギターデュオのアルバム
『duet』。すごくギターの音色が暖かくて、滅茶苦茶うまくて、すごく好きなアルバムです。
中央線から富士山がよく見えた。
三鷹ってほとんど降りたことなかったけど、南口、古本屋とか小さい本屋とか充実してるのがなかなかイイ。
芝居は、5点満点で☆二つくらいの出来。
前から思っていたけれど、いよいよこの劇団の限界を感じさせる内容。みていて、このあと感想バトルをしたい、という気分になれなかった。
といいつつも、芝居の後、南口の焼き肉のG角にておさらい。
連れの友人Nの注文の仕方が滅茶苦茶でげんなり。まあ、頼み方なんて自由だけどさ、やっぱりいきなりタン塩からハラミ、カルビのタレ、さらにはクッパまでドバドバっと頼んじゃうってのはどうかと思う。まあ、彼は、かつて合コンで、いきなり最初の注文で「デザート」を頼んだ男だから仕方ないかもしれないが。
やっぱり、仮にも焼き肉というもの…、
「とりあえず生ビール2つ」を注文し、
ビールが来る間に、「とりあえずの肉」を考えておく。
で、ビールが来たら、「おつかれ! グビグビッ」とやりたい気持ちを抑えて「オーダーいいっすか?」
「タン塩と塩カルビ、それとロースを1人前ずつ。あと、ナムルとキムチ盛り合わせをください」
と、メインに向けて考える時間を稼ぎつつ、胃腸の消化エンジンにスイッチを入れて始めたい。なんか、いきなりテーブルの上に乗り切らないほどの焼き肉が来ると、その後の展開を考える意欲がそがれてしまうから、腹が減っているからといってあまり頼みすぎない。また、こってりのタレで食べると腹一杯になるのも早いだけでなく、タレのこってりを流そうとして序盤からビールが進みすぎてしまうのを避ける意味もある。
で、「前菜(?)」が終わって中盤戦。
幸い牛角には、牛以外にも色々なバリエーションがあるので、ピートロや鶏なんかで遊んでみる。韓国のりなんかがある店だったらそれもいい。既に食欲全開。「タン塩も旨かったけどまだ何か物足りないな」という気持ちをぐっとこらえて、「x=カルビのタレ×白いご飯×ビール」の答えを早くこの舌で解きたい、という気持ちをじらすだけじらす。
この辺が折り返し地点。ここから先、このレースの行方を決定づける、カルビのタレや上ロースのタレ、白いご飯、冷麺(ハーフサイズ)やクッパといった正念場を乗り切る気力・体力が残されているかを見極めることが肝要。ここで読み違えると、ラストスパートで冷麺を残してしまうなどといった大チョンボを犯してしまうことになる。
閑話休題。
とまあ、そんなことを考えながら、決して「肉を切らさない」タイミングで「中落ちカルビをタレで2人前と、熟成ハラミのタレを1つ、あと豚のカルビもタレで1つ。それと、ライスください」と一気にタレ攻勢に打って出る。もちろん、ライスを忘れずに。
序盤にタレものばかり食べたり、最初からライスを食べていると、この「タレ→白いご飯」というホットラインの奏でる恍惚感は絶対に味わえない。
しかし、幸せもそう長くはつづかない。
この、肉→ライス→肉→ビール→肉→ライス→キムチ→ビールといった流れを繰り返すうちに、遠からず「満腹感の予兆」が点滅しはじめる。
レースは、競技場までもつれこみそうな接戦。スパートをいつかけるか。早すぎても遅すぎてもいけない。
その、「ここしかない」というタイミングを見計らって、一見ヤンキー風味だが色が白く顔立ちもまあまあ綺麗なバイトのお姉さんに注文。
「すいません! 冷麺、のハーフください!」
冷麺にはもちろん適量の酢を投入し、辛子をきちんと溶かし、脂まみれになった胃袋にさっぱりしたスープを流し込む。爽快!息つくヒマもなかったレースの最後に訪れた至福の、安寧の時間。しばし目をつぶって、スタートダッシュ時にさっぱりレモンを絞って食べたタン塩や、要所要所で刺激を与えてくれた各種キムチたち、豪快な味を見せてくれたカルビなどの味がすべて冷麺のスープの中で一つになっていくのを感じる。
なんて妄想しているうちに、腹9.5分目。
最後にデザートを頼んで腹10分目にして帰るかどうかはその人次第。お会計もあら、(予想より高い)一人5500円くらいになってて、「結構食ったな」と、牛角に来るといつも同じことを思ったり。
…という、ダイナミズムを感じながら食べたいものである。
↑
まあ、焼き肉食いながら、こんなこといちいち言う奴がいたら最悪ですが、僕はほんとに、こういうことに関して、「あうん」の呼吸で自分と合う人がいいですね。まあ、そのときの気分や状況にも寄るし、完璧にという訳ではもちろんないのですが、この感覚に共感してくれるような人がいいです(いや、これは女の人に限らずの話)。「自由」と言ってしまえばそれまでだけど、何も「ルールだから守らなきゃいけない」って言うつもりはなくて、「こう食べた方が旨いよな」っていう経験から言ってるわけだから…。
でも本当に思うのですが、こういうのを全く気にしないNくんのような人間は楽でいいよな、と思う。僕は、連れがちょっとデリカシーレスな注文とかをしただけで、いちいちげんなりしてしまう自分がちょっといやです。女の子から見ても「男のくせに細かい」的評価を下されそうだし。でもまあそうはいっても、そうなんだからしょうがない…。
それにしても、焼き肉食べ過ぎて、苦しくて全然眠れない。
BGM:
Sylvain Lucとbireli Lagreneという人のギターデュオのアルバム
『duet』。すごくギターの音色が暖かくて、滅茶苦茶うまくて、すごく好きなアルバムです。
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